人生万歳!

生きてるだけでまるもうけ! という話。

老物理学者の主人公には「映画の外」の世界が見えていて、主人公だけがこちらに向かって語りかける。ガンパレード・マーチにもこんなんあったんだっけ? そのシーンまでやってませんけど……。

この映画の前に、予告編で「フード・インク」と「ありあまるごちそう」の2本(タイトルから想像がつくようなテーマのドキュメンタリー映画)が続けて流れて「鬱陶しい……」と思っていたのだが、本編が始まってすぐ、主人公がこちらに向かって「あのな、健康のために野菜を食えとか言う奴いるだろ。アホかうるせぇよ」と、その予告編を見たかのように全否定したのは痛快だった。

主人公のもとに突然転がり込んだイノセントな女子高生の相手をしているうちに「君と僕の人生は交錯したんだ」と本気になってしまい、結婚する。娘を追ってきた母親、母親を追ってきた夫が……いろいろあって、最後はハッピーエンド。

ウッディ・アレンの映画をまともに観たのは初めて。ずっとヘラヘラ笑えたし、主人公がバンバンしゃべるので退屈しない。ニュアンスが聞き取れるくらいの英語力が欲しいな。

74点。