イーガンまつり (1)

『宇宙消失』を読む。もう終盤。劉にオルグされるところあたりまでは「サルまん」の絵柄のお笑いSFかと思ったが…中盤以降、どこかで読んだ日本のSFみたいな収束のしかた…どこで読んだか覚えてない。アドベンチャーゲームをやってるような感覚。自分の横に並行する一兆の可能性のシナリオ。

はてな住所登録パブリックコメント (ver 1.0)

はてなの望んでいる模範解答に近いものかもしれないけども…。最大限好意的な解釈をします。

あと、この見解は変わる可能性があります。

どの案がいいか、というのと、自分がやめるかやめないか、というのは違う領域のはなしです。

前提

  • プライバシーポリシーについては追々(叩かれて?)整備されていくものと考える。
  • 住所を売る、データが漏れる、ということについては「しない」と言っているのだから「しない」のだろう(「した」「起きた」場合は、法にかなった措置がなされるだろうから、そのことを必要以上に詮索しない)*1
  • 葉書を用いた住所確認のサンプリング比率(おおよそ0.1%)、手法そのものについても、有意性を詮索しない。もっとよい方法でユーザの法を犯す行為を取り締まる方法がある、という提案は、おそらく検討済みであり、このような方法をあえて使うということには何か別の意図があると考える。

住所をユーザーに要求する理由は、はてなによれば

  • はてな情報削除ガイドライン>の手続きに基づいて、連絡先その他を明らかにした削除申請者が、連絡先の不明なユーザーの情報削除を要求した場合、ユーザーの情報を守ることができない

であり、

  • ユーザの違法行動への抑止力とする

ことは、明言されていない(そして抑止力を理由にするには、確認のための葉書のサンプリング比率は低すぎる)。

結論にともなう、要望

1.「プライバシーポリシー」ほか、各種規約の整備と、手続きの改善

「プライバシーポリシーが不備である」「情報が盗用されるおそれがある」などの可能性(「はてな」が住所の利用目的に関して嘘をついている可能性なども含める)は、これをゼロにすることはできないが、なるだけならそれを判断材料とはしたくない。

実際には、TSUTAYA(CCC)との提携を発表したり、プライバシーポリシーの曖昧さをはじめとするさまざまな手際のまずさに関しては、状況としてこの信頼を揺るがすものであると考えるので、この点については改善を要求する。

2.住所を登録してどういうことが起きるか、説明してほしい

住所を教えることのメリットが、普通に使っているユーザーにとってはほとんどないので、この点に関して、もう一度具体的に示していただきたい。

TSUTAYAから世代性別でクラスタリングされたDVDの販促メールが来るなどのことは、メリットとは言わないことにする)

結論:1(あるいは2)

違法かどうかの判断が難しい「迷惑行為」一般への対応の枠組みとして、住所が確認できなかったユーザーに対して、利用サービスを制限するという枠組みで、住所を利用するのであれば、おおむね賛成。理由は、そのことによって、運営者の管理コストが減り、サービスの向上が期待できる(一部のアホのために力を奪われなくてすむ)から。

また、削除請求を濫用されることに対して、住所を登録することが、ユーザーコンテンツの保護に役立ちうるのであれば、これに対しても賛成。

この目的を遂行するためには、「1 全ユーザーのに住所登録を義務」することが筋であるように思われる。

これに緩衝地帯を設けた状態として「2 住所登録を選択制にする」を選んでもかまわない。ただし本質的には、案2は案1のヴァリエーションだろう(これが堂々と折衷案として出されているのには、わずかながらアンフェアさを感じる)

*1:これを「信用できない!」などと、個人の感想を超えて公言しているひとは、そこんとこもうすこし考えてほしい