6.バトルライン

http://ejf.cside.ne.jp/review/battleline.html

アレクサンダーとダレイオスの戦いをモチーフにしたゲーム。

6スート10までの数で、9列に互いにポーカーの役を作り、各列で、その役・数の大小を競う。

一言で言えるシンプルなルールだが、プレイを通して、常に悩ましい選択を迫られる。また、ワイルドカードや列効果などの特殊カードが、素晴らしい効果を加えていて、1枚のカードで勝敗が決まったり、戦局が二転三転するドラマチックなプレイになることも多い。

お互いの役が完全に出そろっていなくても、場に出ているカードから論理的に自分が負けないことが証明できれば、その時点で、列の勝敗を決めてよい。このルールが素晴らしい。

この「証明」は、言葉にすると、けっこう長々と喋らなければならない筈なのだが、プレイ中だと、
「ここは…私、勝ってますね」「…はい…」
というやりとりだけで通じてしまう。自分と相手が思考を共有していることを確認できる瞬間だ。わたしの中でのアナログゲームの本質ともいえる。

落ち着いたカードのデザインもよい。得点評価でもトップになった。