好きなゲームや本はいろいろあるけれど、どうも、作品よりも作り手の方が気になってしまうタイプの作家がいて、それは作家のどこに惹かれているかというと、作品を自分の好きなように、ときには理解されない程度にまで頭でこねくり回して、それでも一応メジャーで売れる形に体裁を整えて売ってしまう、という、クラフツマンシップ(って言うか?)に、なのだと思う。

その人のデザインや思想や文体ではなく、ただもう、自分の好きなことを書いて、売るための折り合いをつけて、それできっちり売れてしまうという、痛快さが、好きなのだ。

というわけで、森博嗣=Reiner Knizia説が自分の中で急浮上。

そういう人の作品というのは、作品そのものに向き合っていると、疲れてくる(むかつく、と言うほうが近い)ので、つかず離れず、ゆっくりと、全ての作品を集めていきたいような気になるのであります。

などと、頭の中で言い訳をしながら、ヤフオククニツィアの中古ゲームをウォッチする日々の30男ですこんにちは。月末に「タージマハール」「サムライ」「ラー」など、出品が集中するのはぼくを狙ってますか。

Kniziaについて
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~hourei/game/author/knizia.html などに詳しい。100余りのゲームを出しているのに「無冠の帝王」呼ばわり、数学博士、ゲーム作家は金融工学の片手間なので別に金を稼ごうとは思ってない*1、10歳のときからゲームが好きだったが、おこづかいがなかったので自作しはじめた、など、日本人受け&森ファン受けする設定に事欠かない。

*1:後記:読んだインタビューはかなり古いもので、その後、フルタイムのゲームデザイナーになったとのこと。