今日のSIREN

屍人と競争@ザ廃屋。左周回で見つからないように追い越さないように、ぐるぐる歩く。途中、踏み台から一階の屋根→二階に登れるところがあって、これでやりすごせるわとぼんやりしてたら、「ぶば」と声がして画面がフラッシュ(見つかった)。

このゲーム、基本的にプレイヤーの移動できる範囲には敵も移動できる(地形に助けられるということがない)のです。同じルートでもぞもぞと登ってくるんですねー。

私の実家があるところはわりと田舎で、山里ではないけどまだ農家もあるし、母の実家が山間地の農村なので、かなりリアルにこのテの民家が想像できる。

私の家には建て替える前までは二階がなかったので、人ん家の屋根というのはとくべつな感興を呼び起こします。他人の家で、古びてべこべこになったりしてる金属板葺きの屋根に、裸足で立つと、普段はできない「屋根の上に立つ」という行為に、なんともいえない背徳感に似た高揚をおぼえたものです。足下から冷たさが這いのぼってきて、ぼくは思わずスクールセーターで膝小僧をこすり、あたりの寒さに顔をしかめました。気がつくとどこかでたき火をしていて、空気が妙にしょっぱく、横を見ると、さっきまで顔を出していた友達がいません。屋根に出るときに使った小窓はいつの間にか青い網戸と一緒にぴったり閉まっていて、まるでぼく一人で登ったような…そこに、裏庭で落ち葉を埋めるための穴を掘っていた、その家のこわいおじさんが、いや、友達のお父さんは別にいてそのおじさんじゃなくって、なぜかその家にときどきいて、見るときはいつも庭をいじっているこわいおじさんが、声を張り上げて、「おいお前、なんばしよっとかぁ」と叫ぶなり…納屋をまわり…大股で歩いてきて…ワシワシと下から…ビールケースに登り…雨樋を伝い…屋根に登って…ぼくを…ころしに…グググ…

…ハァ、ハァ…

さ、さて…今日の面の謎解き*1は、横溝『**殺人事件』も吃驚の機械式トリック。門の前にいるスナイパー屍人が邪魔で脱出できないのを、屋敷内で大きな音を立てて陽動するという作戦。仕掛けが動き出してわーすごい、どうなるんだろ、と、ぼけーっと見ていたらガチャーンとでかい音が出た。なるほどねーそうなるのねー、あ、そうだそうだ逃げよう、と勝手口から外に出たら案の定、音を聞きつけてきた人と目があって、一瞬懐中電灯で照らされましたが、即座に…撃ち殺され…ま…し…た…グググ…。

…まぁ、なにがいいたいのかというと…ぼくはビビリで、それくらいシンクロしてプレイするので、進捗が遅くても尻をたたかないでください…ということで…。

このゲーム、小野不由美屍鬼』っぽいという感想がネットにありますが、怖さの質としては、SIRENのそれは、情報の少なさによるものなので、情報を与えてそれをじわじわずらして狂わせていくような、一般的なホラーとはちょっと違うと思った。(雰囲気だいじ派なので、屍鬼読みながらゲームしてる)

むしろ元ネタはこっちじゃないのかと>google:集落見つけました マウンテンバイク

*1:面ごとに趣向が違うので、本当にそんな感じになる