スカラベロード

二人用ゲーム。多作で聞こえるReiner Kniziaのデザイン。

青二つの陣営に分かれて、「軍事」「宗教」「経済」の支配権を取り合う。このあらそいは、2地域に関して行われる。両地域について、過半数の支配権を取ったほうの勝利。

自分の手番では、手札から戦列に戦力カードを置く。この戦力が大きい方が、支配権を獲得できる。

細かなルールがいろいろあるが、「自分の山札が枯渇したら負け」という条件が、勝敗条件に追加されているのが面白いと思った。

戦力投入の選択肢を増やすためには、山札からカードをどんどん引いたほうがいいのだが、それが長引くと、山札枯渇によって負ける、という可能性もあるのだ。「特殊カードを使って派手に戦う」ことを「山札の残りを気にする」という要素が押さえて、ジレンマが生まれている。

まだ基本ルールでしか遊んでいないので、二人用カードゲームとしては、良作からどこまで伸びるか未知数。でも、ぼくはKnizia好きなので、単純に、こういう変化球(TCGに山札枯渇というジレンマを加えてみました、みたいなの)を遊ぶのは楽しい。

と、あたかもこのアイデアがKniziaオリジナルのような書き方をしたけど、本当のところよく知りません。山札枯渇=負けというルールは、TCGではよくあるものなんでしょうか。ちょっと検索したら、「レイフィールド」というのが、それっぽいようです。