はじめてのカタン

昨日初めて友達に誘われてゲームしたんですよ、なんか「カタン」とかいう、六角形のゲームなんですけどね、サイコロ振って、そこから麦とか鉄とか資源を出して、家や街を建設するんですけど。

一応考えるゲームなんだけど、なんかサイコロ振って、出たり出なかったりするのがけっこう運任せっていうか、そのへんがドキドキするなーと思って遊んでたんですけど、その友達が途中からだんだん難しい顔をしてきたんですよ。

どうしたの? って聞いたら
「このゲーム、おかしい」
って言い出したんです。

「サイコロでは2が出にくいだろ? じゃさ、2の場所に家立てた人は、そこから資源がとりにくいんだよな?」
「そうだね」
「じゃぁさ、2の場所に家建てた奴の立場ってどうなんだろ?」
「うーん、辛いんじゃないかなぁ。やっぱり建てるとするなら6とか8に建てるよね」
「でも、6や8っていうのは、数が限られてるわけだろ? それって早い者勝ちってこと?」

そこでみんな黙り込んでしまって。

「だいたい、サイコロで資源を出すって、ちょっと不公平なんじゃない? 運だしさ」

「そうだね…」

間違っているわけではありません。

続けて友達は、
「ね、みんなはこのゲームが平等だと思う? おかしいよね? 平等じゃないってよくないよね? そのルールに従ってるみんなって、ちょっとおかしくない?」
と、他の人にも因縁を付け始めました。さすがにそれはまずいかなーと思って、止めようと思ったんですけど、そう言うまえに、一人の人が手を挙げて言いました。
「じゃぁ、きみにはこのゲームが合ってなかったということで、他のゲームをすすめましょう、囲碁とか将棋なら、運の要素ないし、実力で戦えると思いますよ」
「いや、そういうことじゃないんだよ。みんなは、こういう運任せの不平等なゲームの存在を認めるの? って話なんだけど」
いつからそういう話になったんでしょうか…。