運動としての「中二病」あるいは「サークルクラッシャー」
以下、こういう概念を整備したがる人の意図を勝手に推測します。
指す対象が曖昧な言葉だと思うけど、他にもそういう言葉はたくさんあるし、それは「そういうのは好かんね」と言ってしまえばそれですむので終了。
「そういう言葉を喜んで使って人を攻撃したがる奴が増える」(魔女狩りを誘発する)というのも、まぁたぶんそういう人は、遅かれ早かれ、あるいはいつも、何かにかこつけて人を攻撃したいと思うだろうから、言葉のほうをどうこう言ったってあんまり意味がないので終了。むしろ喜んで使いたがる奴を炙り出す効果がある。
そのようなことより、以下のような積極的効果があることを評価しよう。
- 私たちが書いている日記の多くは大して意味がない。
- なぜ意味がないのか。「なんかよくわからんがロッキンオンとか読んで語りたがる奴が…」「文化系サークルに入ってきた紅一点が…」といった、ありがちな状況を日記にうだうだ書くことなど、君がやらなくても誰かがやってきたことだからだ。大差ない。
- だから、そういう状況を指す言葉を創出してみんなが使うようにすれば、その分エネルギーを他の生産的なことに使えるだろう。
別に偽悪的に書いてるわけじゃなく
半分くらい真面目。いや…エネルギーを生産的に使えるかは疑問だしかなり飛躍はあるけど…。
あとはいつもの結論。僕は、自分の日記を、自分が固定されていて外部のネタに<反応>するものにはしたくないな、と思っている。だから、定義が曖昧なまま簡単に使えるマクロみたいな言葉で、日記をシンプルにしていくことには、あんまり興味ないし、そういう日記が増えたら住みにくいな、と思う。
後記 050421
otsuneさんからコメントいただきました。
上に書いてることの意図は、「中二〜」「サークル〜」とか言いたがりな人を非難するのが目的ではないです。そういう文句になってるようですいません…。どっちかというと、自分がそういう言葉に(下品というのを抜きにしても)なんで難癖をつけたくなるのか、ということの説明です。
otsuneさんも言われてますが、状況に名前を付けることでコミュニケーションの効率が上がります。
で「中二〜」「サークル〜」とあえて言ってみる(発明したのは誰でもいいけど、はやらせてみる)、ことに、そういうコミュニケーションコストを下げる働きがあるんじゃないかってことですね。それと意図してなくても。
若い頃のイタさを晒すのが下品だから嫌いというより、定義の曖昧な言葉が、コミュニケーションコストを下げる便利な道具として広まってしまうのが嫌だな、という感じのほうが強いです。