アクワイア
- http://www.asahi-net.or.jp/~rp9h-tkhs/gs_acqui.htm
- http://www2.plala.or.jp/urura/board/review/acquire.htm
- http://ejf.cside.ne.jp/review/acquire.html
傑作です
これは傑作。50年前のゲームとは思えない。みんな買え。
なんといっても、モノポリーより気持ちよく遊べる。今買うと6,000円くらいするけど、ハレの日に引っ張り出して遊ぶ2,500円のモノポリー*1より、日常的に遊べる6,000円のほうが価値があると思うですよ。
内容
7種類のホテルチェーンが吸収合併を繰り返していく。うまいこと、合併される側の株を買って売り抜けたり、もう合併されないとふんだチェーンの株を、資産になるように買いまくる。株を買うにはお金が必要で、でもそのお金は、自分が株を買った会社が買収されないと、作れないというのがポイント。
また、金をつくるためだけの合併ではない。2:1交換で新会社の株にすることもできるので、合併されるホテルチェーンがまだ小さいうちに、滅茶苦茶そこの株を買っておけば(もちろん会社が小さい時のほうが株は安い)、合併の暁に、2:1交換で、一躍新会社の筆頭株主に躍り出る…ことも可能。
株取引の上っ面をうまいことすくいとったゲーム。運と戦略のバランスが絶妙。
基本の勝ちスジがはっきりしてる(?)
最後にトップのホテルチェーンの筆頭株主になっていると、そこで20,000以上の収入が見込めるので、かなりの確率で勝てると思った(やりこんでないのでこれは何か別のやりかたがあるのかも…?でも30,000〜40,000の勝負で、20,000貰えたら、それはかなり勝てる…)。
つまり、最後の勝ちスジは一つであり、そこに乗ったもの勝ち。そのあたりがモノポリーと同じでアメリカン。これは、勝ちスジを複数用意しているドイツゲームとは違うところ。
不合理ゆえにわれ愛す
モノポリーもそうだけど、勝ちスジが一つで、その奪い合いみたいなゲームというのは、「オレ善戦したもんねー」という慰めがききにくいので、負けたときすごく悔しい。それでまた、やってしまう。情け無用→悔しい→またやる、の繰り返しが、いいゲームとして機能してる。
以前は、そんな不公平なのはいかん! と思っていたが、最近は逆に、あまりにもバランス調整がされすぎているドイツゲームを、鬱陶しく思ってしまうようなこともある(クラマーのゲームとか、そんなんが多い*2)
モノポリー的な部分=アメリカンな部分はかなりあるが、とりあえずゲーム終了までみんな参加はできる(モノポリーは負け抜け)。カタン並に流行っていいゲームだと思います。