脱線およびブクマに関する一家言

さて。上のエントリが「これは便利!」とかブクマされたときのために、そういう人たちが読まないかもしれない本題を、こうして区切って書く性格の悪い(あるいは自意識過剰な)わたしです。

上のエントリは「ソーシャルブックマーク(以下SBS)が嫌ならチラシの裏にメモすればいいじゃない」という極論への自分なりの反論にもなっている。(あ、これは今考えました)

SBSが嫌ならGmailでメモしてみてはいかがでしょう、という提案は、裏を返せば、Gmailでひとりでメモを取るのも、SBSで他人と一緒になってメモするのも、本質的にそれほど差があるわけではないんじゃないの、という意見でもある。

わたしが考えるSBSのポイントは社会「化」なのであって、すでにたくさんの人がいるところに一緒になってやいのやいの言ったり、みんながへぇと思うパソコンのTipsをメモできるというだけが、その効能なのではない。

ブクマは暴力的だとか、技術系記事に偏っているという意見も、まぁそうだよね、とは思うが、そこだけに目をやるのはもったいないと思う。

社会化、という言い方が誤解を招いて、SBSは暴力的だ、という話になっているのであれば、これを構造化、と言い換えてもよい。メモしたことが他のメモに触れて、文脈や構造を作りだすことが、わたしにとって重要だ。

その触れる相手が他人の書いたものかどうか、ということは、それほど重要な問題ではない。だから、一人でメモを重ねるだけのGmailメモでも、けっこうおもしろがっているのだと思う。

要するに最初の他者は「自分」ということなんだけど。

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