情報に対するスタンスが違う
はてなSNS(sns.hatelabo.jp)が嫌だという話。
以下、書きかけたが…投稿しても、立場を異にする人をどうできるわけでもないのでこっちに書いておく。
今回に限って言えば見え方や内容はそれほど問題ではないと考えます。
私が気に入らないのは、なんの手続き的な準備もなく、idについての既存の情報の新しいビューを「はてな社」が作ったということです。
そして、そのようなことを一つ認める、ということは、「はてな社」に、好きなときに、好きな形でidに関する情報表示をさせることを認める、ということになりませんか?
たとえば、私の日記の全エントリの文字数や、一文あたりの平均読点の数、あるいは誤字の数といった情報についても、RSSではなくとも機械的に調査し公開することは(時間をかければ第三者でも)可能でしょう。そのような情報を表示されたら、私は今より不愉快な思いをすると思います。
「公開されているから問題ない」であるとか「ないよりあったほうがいいしそれを見た人が有用かどうか決めればいい」
であるといった理屈では、それを止めることができません。
私はここで「はてな社」がそういうことをするかもしれない、ということを言いたいのではありません。そういうことができうる手続き的な不備を、「便利だからいいじゃないか」と看過するのは、寛大すぎるのではないかと思います。
最後に一言余計ですが私もSNSを「便利だな」とは感じます。でも、知らないうちにこんなものが出来ているのは気に入らない。それは矛盾していますかね?
調子にのって、この後に、こう続けようと思ったのだ。
公開されている情報だからどういじられても文句を言うな、とおっしゃる方は、たとえば、sns1.hatelabo.jp から sns100.hatelabo.jp までの100個の「はてなSNS」が同時にサービスとして立ち上がったと考えてみてください。そしてそれらの見せ方が全て、少しずつ微妙に違っているとしたらどうでしょうか?
いや、どうでしょうっつても、立場が違うから屁でもないよな、と思って、投稿するのをやめた。
仮想対談
さてここからは完全に蛇足。
ここまでを読んだオレの中のvmekken(さん)はこう言っている。
vmekken「どういじられても痛くも痒くもありませんね。そもそもそれは見せ方の問題でしかない。一つのソースをどういう切り口で見せるのも自由です。ユーザにあるのはソースのコントロール権です」
うーん、それはまぁ正しい。でも、ユーザーがソースだけでなく見た目のコントロールもさせて欲しい、と希望してもいいんじゃないだろうか。
vmekken「全く意味がわかりませんね」
では、「ユーザにあるのはソースのコントロール権」で、「見た目のコントロール権はサービス提供者にある」と信じているのは、この日記を読んでいる人の何割だろう? この日記なら95%くらい大丈夫かも知れない。それでも、ふらっと迷い込んだ人やよくわかんない人には伝わらないかもしれない。
そこに書かれた情報の配置・抽出された傾向や、すてきなアイコンを、オレが作ったと思う人もいるかも知れない。
ときどきオレの日記には、「かんじわるーい」とかいう謎のコメントが過去につく。検索かなにかでやってきた人なんだろう。たまたま検索して、ちょっと感じ悪かったから、「かんじわるーい」と書いた。たぶん、まぁそこしか見ないんだろうから真意は伝わらなかったろう、と勝手に考えることにしてる。
ユーザが見た目をコントロールできずに起きるアクシデント、というのは、たぶんそういう、過去日記にぷらっとやってきて厨房コメントを残していくような人との出会いに、近いものになるんじゃないだろうか。
vmekken「それが何か? web2.0では当然起きることですよ」
まぁそうなんだけども。君に言わせれば結局そういうアクシデントも、「わかってない」人の不適応ってことなんだろう。
vmekken「そうですね」
で、「わかってない」人が「わかった」世界というのは来るの?
vmekken「そういう人は無理してネットしなくてもいいんじゃないですか。日記もプライベートモードにして衝突を避けて。別にインターネットしなくても人間生きていけるし」
そうだねぇ…うん…。
vmekken「(暇そうに)結局、どうしたいんですか?」
どうって…あのな、不愉快に決まってるだろ! 不愉快だから不愉快じゃなくしたいし、そういう心ないコメントや、よくわかんない人との不必要な行き違いは減ってほしいんだよ! そう考えたらいけないのかよ! なーにがプライベートモードだよ! 都合のいいときだけ持ち出しくさって!
…(はぁっはぁっ)…えー、つまりだな、不愉快を避けたいと願う自由、そう願って環境を改変する自由は欲しい、と、そういうことなんだ。それを嗤うのは君の自由だけどね。
vmekken「結局太字で怒鳴りたかっただけですか」
追記
上で、vmekkenの主張内容を「もっともだ」と感じられた方のために(わたしが感情的に反発しているように読めた方のために)、補足を書きましたので、合わせてお読みいただけるとありがたいです。もはや「はてなSNS」とは関係ない話になっていますが。