本の雑誌,『脳髄工場』

本の雑誌 04

  • ドトールの壁一面を本棚にしてください、とオレのようなことを書いて投稿している人がいたのがうけた。

脳髄工場 (角川ホラー文庫)

脳髄工場 (角川ホラー文庫)

  • こ、これはグレッグ・イーガン! というのは誉めすぎか。イーガンの小説の推進力である屁理屈問答は小林泰三の持ち味でもあります、くらいかな。
  • そんなにめちゃくちゃ好きというわけではないのに、読んでいると自然で肌に合う、というか。「わしはプログラマじゃ」「わしはデバッガじゃ」ってあたり、自分がもし書くならこのへんでそういう唐突なことを書くよなぁ、という妙な共感のしかたをする。飽きに対する読者サービスのさじ加減が自分の要求に合っていて適切、ということだろうか。
  • 表題作は途中でSFじゃなくなったが面白かった。「C市」は既読と思って流し読みしたけど、…こんなわけわからん書き方だったっけ。頭おかしい。