最近の本棚

名探偵 木更津悠也

カバーせずに読んでいると名探偵というのが若干気になる。二篇読んだが、難解だ…。いや、やろうとしていることが全然わからない。何だ白幽霊って。どうするの。実は何も考えてないとか…?

と狷介な感じで読み進めて最後に萌えるという読み芸を発揮したいのだが、微妙な雲行き。「Aさんは何を見たのか」ではなく「Aさんは何に気づいたのか」というふうに読み変える解決だったり、らしくない…。

メルカトル鮎がドスンとついたステッキを軸に世界が回転するのを期待するオレがいます。そうこの連作短編はメルカトル鮎の不在がテーマなのです、とか言われたら怒る。まぁメルはいないので、地味に一篇ごとのつくりとつじつま合わせを楽しむべきということなんだろうか。

タイタス・クロウの事件簿

これもバッグの中に入っていたのをちょっと読んだ。連作で主人公が発狂したり死んだりしないから、かなり軽い感じがする。「クトゥルフの呼び声」(TRPG)のシナリオ作るときの教科書っぽく読んでしまいそう。