プレイログ(ルッカ・チッタ、ケイラス)

平日終わってから郊外で、という条件でも回るもんです。

  • ルッカ・チッタ(おためし)
  • ケイラス(おためし)

ケイラス

  • 行動ポイントを払って職人を建物の列に自由に置いていく(各場所先着一名)
  • 建物列の先頭から解決し、建物列を伸ばす建築をしたり、建築に必要な資材を産出したりする
  • 資材の一部は、王様の城建設にも拠出してください
  • 列先頭の新しい建物は能力が高めで魅力的、でも、職人を置き損のリスクも負う

大雑把に言うと以上。これに細々とルールがついていく。

おためしとはいえ、3回中、2回目の決算まで行けた。2.5時間。感触は良好。しかしこれはケイラスがいいゲームだ、ということではなく、必要以上に面妖だというところからくる笑いの方が大きい。全員が手探りでやっていたので、発見の連続で面白い。それまで大して意味がなかった「宿屋」が、誰かの一言で「そうだよそうだよ、宿屋最強じゃん!」と全員が盛り上がるあたりなんかもう最高。プレイングを追求し出すとガチンコ戦術トークする人とか出てきて、ついていけなくなる予感がする。

プエルトリコの再来、と言われたりしてるらしいけど、違うなぁ…。手筋がいくつもあるのはわかるけど、プエルトリコみたいに決まった型がとりづらく、常に適応的にプレイしないといけない。

まぁ、プエルトリコの「足もとから数メートルは、情報も展開も見えているが、少し先はカオス」というバランスが驚異的なのだけど。

ケイラス 補足

プレイアビリティを上げる工夫として、(全ての機能が分かりやすくタイルにアイコン化されているという事実をふまえても)タイルやボードを日本語化したほうがいいかも知れない。といっても日本語の名前シールを貼るだけだが。「宿屋」「厩」など、ゲーム内で使う名詞が一意に特定される意味は大きい。「あのー、その屋根が青い奴それそれ」じゃなくて「銀行建てるぜー」と言えたほうがよい。

「インダストリア」に似たプレイ感、という感想も出たけど、そういうところ(日本語化されてなくても要は足りるがコトダマでプレイアビリティが上がるので日本語付けたほうがいい)が共通してるのかも知れない…。

ケイラス さらに補足

新鮮に感じた点も挙げておく。建物の効力がゲームの流れによって変化するあたりに、いい感じのダイナミクスを感じた。
たとえば「宿屋」は、序盤では職人を置きたい場所がない、終盤では(たぶん)みんなあちこちに置きたがるから価格が上昇しない、という状況になりがちなのであまり機能しない。中盤、職人と建物の数のバランスが微妙で、誰かがさっと興味を失って降りてしまったとき=配置の価格が2や3に上がってしまった状態が続きそうなときに、効力を発揮する。
ゲームの終了条件は、プレイラウンド数からだいたい決まってくる。「誰かが終了条件を満たしたとき」でないのがミソ。この間に自分の持つ「建築施設」「生産施設」などを、何の能力もない「邸宅」に建て替えして、ゲームの流れをねじ曲げることもある程度可能。資源生産や建築が行われない展開に、かなり意図的に持ち込めるわけだ。そうなると金勝負の世界になってきて、邸宅やホテルを多く所持している人が強くなる(たぶん)。