ボードゲームを買うのにはジャケ買いかそれ以上の勇気が必要です

「乗車券(チケット・トゥ・ライド)」が、日本での販売に苦戦しているのかも、という話。

よく読ませていただいているのだが、id:stelmosさんの業界話的な総括は、自分のプレイの現場の感覚とは離れているなぁと思う。これは意見の違いというより問題に対するスタンスの違い。元記事のような総括が出てくるたび「なんでなんで? なんで日本だとやっぱりボドゲ売れないの? どこがやっぱりなの?」とか突っ込みたくなって仕方がない。しかしそこに粘着してもしょうがない。

長くなりそうなので、手短に。

「日本」という文化土壌や価格が、売れない要因なのではないと思う。それもあるのかも知れないが他に考えることがある。

ボドゲの消費行動とは、本質的にジャケ買いや福引きに近いものなので、そういうことが好きな人、できる人を、アーリーマジョリティにすることを考えたほうがいいと思う。

この観点から言うと、「一般の人はいくらならゲームを買うか」という問いは、きわめて優先順位の低い問題。「一般の人」はテレビで何回もコマーシャルしたり、週間で専門誌が出るくらいにならないと、ゲームなんて買わないから、そういう状況になるまで価格のことは心配しなくていい。

情報に積極的なマニアであっても福引きに近い感じで買ってるんだから、情報がない人はもっと心配。売りたいならそういう方面に注力すべき。

それから、惹句の中に「究極のボードゲーム」なんて書くのは、ボードゲームの品質に対する信頼性を著しく下げてしまうので、やめていただきたい。

いったいどれが究極なんだ。