趣味について

個人の体験としての趣味というのは、個人がもっと面白い経験ができるようになるための磨かれ方のありようのことだと思うので、ギョーカイ的にどういうものが流行するとか、ギョーカイ的にここはアイデアが出尽くした、とかいうことにはあんまり興味がない。そりゃ、自分の盛り上がっているときとギョーカイの勢いの波長があっていればよかったなぁ、と後悔することはあるかも知れない*1が、そんなことを悔いても仕方がない。せいぜいブックオフやツタヤと仲良くしよう。
どこから始めたにしても、自分の認識を変えないかぎり、飽きるし、それは通史とは全く関係がない。
「最近の**はつまらないねぇ…」ではなく「最近のオレは**がつまらない」と言ったほうが正確だ。「**はどの曲も同じ」ではなく「オレは**の曲に飽きたのでどれを聞いても同じに聞こえる」と言ったほうが正確だ。
「オレが**だと思ったものが**」という言葉は、いっけんなげやりで日和見的なコメントに見えるが、そう言うときそこには常に「オレにとっての**とは何か」という問いが含まれている。

追記

ここまで雑然と考えたが

  • 一般的な構成員がこんな個人主義者ばかりだとしたら「オレが通史まとめたるで」という試みは、本人が事実誤認その他に関して叩かれるのを覚悟なら、気持ちは歓迎してもいいような気がする

追記 2

最初に飽きるものだと腹をくくればいいじゃない、という話もこの日記に書くことが多い。いっしゅの趣味日記として自分の日記をこれからどうするか、ということに結びついている気がするが、これについてはまとまらないのでまたいずれ。

追記 3

なんかこう、ぼそぼそ書いてると「ノーリンクでなんか書いてる人がいる!」と言われそう…というのは冗談で、自分でもなんで書いたかわからなくなるから関連リンク。

*1:自分の場合は、1995年〜2001年のドイツゲーム ―通史っぽく書けばカタンに始まりプエルトリコで頂点を迎える― をリアルタイムで見ていないことを後悔したり