ケータイ小説の腐しかた

仄聞するかぎりの「性と暴力のホンネ世界」「ホストが出てきて」「エイズにかかって」「主人公死んじゃう」という話には確かに自分も面白さを感じないのだけど(読んだことないから知らない)。

そういうふうにひとまとめにできるジャンルの書き物があったとして、それが面白いのは、小説的な面白さではなく、「ひょっとしたら私も…」という地続き感によるものではないかと、昨日ちょっと思った。

ほとんどないが、もしかしたらあるかも…という不安に根ざした感覚で駆動して読んでしまう。

友達と一緒に自分の家に帰って、自分はベッドの上に座ってだらだら話をしていたら、友達が「ねぇジュース買いに行こう」と必死に言うので、ジュースなら冷蔵庫にあるのに、とぶつくさいいながら一緒にコンビニに出たら…「早く警察に電話して! さっき**ちゃんが座ってたベッドの下に、斧持った男がいたんだよ!」

…という話があるけど、そういうのと似たものとして読んでしまうのかなー、などと思った。(確かに、「ほんとうにあった(かもしれない)怖い話」として読むには、「リアル」であることが求められるわけだし)

そういえば今年は怖い話をあまり読んでない。成長したのかも知れないです。