「ひぐらし」が面白かったので

PCゲームとしてちゃんと買おうと思って、体験版をちょっとやってみたが…んー、微妙だな。出てくる文字を、ノベルゲームの文章として読んでしまうので、ちょっとした違和感や気持ち悪さが、そのまま「そういう設定だから」で、通ってしまう。

活字で読んだときに味わう、最初から現実から浮いて閉塞してる感じが、あんまりしないというか。

「楽しい」とか「爆闘」とか書いてあるのを、活字で読んでも、寒い嘘にしか感じられないが、MSゴシックだと、あぁそうなんだなぁ、と、それなりに納得してしまう。

どうして先生やクラスの他の人の描写がこんなに少ないのだろう。この人たちは自分から自然にくっついた、ような自己認識で自分たちのグループを考えているが、実際にはそうではなく、客観的にはそうとうイタい人たちなんじゃないだろうか、云々。ゲームでやると、主要登場人物以外が書き割りなのは、制作上の必要に迫られてだよな、と納得するが、活字だと、そこに不自然さが残る。

その嘘っぽさが逆に、30人の学級の中で5人だけが友引高校みたいなやりとりを繰り返すというファンタジーの、もろさを表現している…と、いい方に解釈した。

活字で読むかゲームで読むか迷った、というのは、そういった不自然な部分に意味を見ながら読んだほうが楽しいんじゃないか、ということ。元々はゲームなのだから、活字の不自然さがいいというのは、原作意図を無視した酷いこじつけだろうけど…。

でも、周囲のあんまり見えてない人たちで作ったオタ共同体のイノセンスが、やむにやまれず崩壊していく…という寂しさが、この話に単なる「こわい話」を越えた普遍性を与えているんじゃないかと…

いや…ご託はつづきをちゃんと読んでから。