読んだ本

ラノベって読むとき、時間よ止まれって思うよねぇ、なんでか。「無駄」なものだと思っているからではないような気がする。駆け足で意味を追って、その先にあるものを頭に入れてしまいたいという切迫感みたいなものがある。

…などと、メタな方向に頭が刺激されるのはこのシリーズのテーマのせいか。出てくる事件がちょっと凝ってるので、流し読みだと(といっても1時間)作者の意図を受け止めきれずにこぼしてしまう。でもまぁ、それでもいいのかな、と思う。雨が降ったので濡らしてしまったが、本棚に入れておく。

追記

ラノベというフォーマットにのってしまった以上、「何を語るか」というのはわりとどうでもいいことなのではないかと思う。本気で愛や死を語りたいのであれば、もっと適切な他の形がある。ではなぜこの人はこんなところで文学蘊蓄を広げながらこんな話を書いているか、というと…そこがまぁ、作者から読者へのメッセージであり、このシリーズのテーマであり、「文字(≠文学)への愛ですな、いいからあんたも食べてみませんか(ペリリ)」という和み感でもある。