ZEBRA Trecent
文具店で、ゼブラのトレッチェントを冷やかす。ボディのバランスが気に入らない(おっさんは持っていてすぐ疲れそう)なのと、頑なに「普通の4Cよりちょっと太い俺仕様の4Cリフィル」でラインナップを拡げるところと、ゲルインクが「SARASA」のそれだとすると鬼のように減りが早いはず、という3点を理由に却下。あとリフィルが、パイロットの4Cの二倍の値段。
4C互換については、こちらの記事など参考に。
ゼブラの4Cが通常より太いかどうかは、自分では未確認。また、はっきりした規格があるわけではないみたい(検索したが見つけられなかった)なので、各社の芯は各社のペン専用に使うことが建前。
微妙に太い4C規格のリフィルを他の4C対応のペンに挿すと、それ以降、普通の4Cがスカスカになってしまうこともあるらしい。以降は微妙規格の4Cを挿し続けなければいけなくなるわけだ。21世紀でこんな露骨な囲い込みはないやろ。替えのブレードで商売してるひげそり業界なみ。ひげそりであっても、ジレットのひげそりに無理矢理シックの刃つけたら、それ以降シックの刃しか使えなくなるようなもん。
パイロットや三菱がこの手のペンのラインナップを低価格帯に絞っているのは、ある種の良心なのかも知れないなぁ、なんて思ったりした。良心というか、そのあたりの商売はいじらないようにしておきましょうね、という紳士協定があるとか。そこにZEBRAが1クラス上の価格帯の多色ペンで殴り込み、という構図か。
オープンにしろ、というのはつまるところ「オレのラミー2000で使える芯を売れ」ということなので、その主張にはなんの正当性もない。今の書き味に飽きたら、トレッチェント芯専用ラミーにするかも知れない。
追記
ゼブラのリフィルでいいところは「ゲルインクもペン先が砲弾型」あたりか。ニードルポイント型(OHTOソフトインク/Pilotのゲル)をラミー2000に挿すと、出すときしまうとき、「ん?」というひっかかりを感じるときがあり、あまり気持ちよくない。どこでも書けるという安定性のために、わざわざ万年筆とは別にボールペンを使うんだから、こういう妙な違和感は、ないに越したことはない。