今日の再生 (Mr.インクレディブル、ほか)

DVD

意味のない点数もつけよう。

Mr.インクレディブル:ヘレン(奥さん)がよかった。何回も繰り返し見たら発見するところは多そう。CGやアニメで観客に場所の感覚を与えるには、同じ場所を2回以上違う形で見せないとひとりよがりになるよな、などと思った。最後の伏線の使い方はいつものピクサー節。伏線というのは手品のようなもので、ちゃんと見ていたものが別の意味を持つときにはっとするのだ。75点。

ジェイン・オースティン:予告でいつだか見たときの印象ではもっと込み入った話と思っていたけど…。これくらいわかりやすく「おかね」の問題にしてしまったほうが、現代的にわかりやすく切実ではある。理解者である兄夫婦がいることで、かろうじてドラマのバランスが保たれているような感じを受けた。が、兄夫婦と親の間の葛藤なんかが描かれないので、兄夫婦が無条件にいい人=切り札っぽい使われ方をしていたのがちょっと苦しい。「めぐりあう時間たち」ほどこましゃくれた映画である必要はないけど、主人公が作家であることの映画的な意味がほぼないのもなんだか。映像は好き。アン・ハザウェイの顔を覚えた。父親役は確か「L.A.コンフィデンシャル」の上司役の人。今ググってジェームズ・クロムウェルという名前を覚えた。53点。

キル・ビル vol.2:突然カンフー映画になって(ズームして顔を映すところとか……)噴いた。よかった。生き埋めにされた後、過去のカンフー修行のパート、そして戻って修行の成果で棺を破壊して脱出、という構成は、正しくきもちいい。子供のころ見たどのカンフー映画よりカンフー映画的なカタルシスを感じた。サミュエル・L・ジャクソンはオルガン弾き役。68点。