ネタバレ・インセプション観たノート
テーマ、小ネタ、話のつじつま、ちゃんと台詞を理解してないとこ、他の人の感想より、諸々。
- 飯を食う(口にものを入れる)シーンの少なさ
- 食事と生と死(夢)
- この話の中で何か食うシーンってあったっけ
- サイトーと面会するシーンでコブは飯食ってたっけ
- 「みてみて、崖の上の家だよ」
- 子供の服?
- 金庫室の中の壁とサイトーの部屋の襖の模様の呼応
- 無限後退(ラストの解釈についてはどうでもいいが)
- サイトーへの呼びかけと、妻(自分の投影)への呼びかけの呼応
- 「一緒に歳を取ろう」
- 「若い姿でまた会おう」
- 着陸したらL.A.じゃなかった!(コブが現実=「帰る」先と思っていた場所がそもそも植え付けられたものだった!) という「ルパン三世」みたいな終わり方を想像してたよ
- 目的地はL.A.
- L.A.夢オチといえば……『マルホランド・ドライブ』
- 死と夢と時間の操作っていうとこではそんな外れてもなさそうな
- トーテム(独楽、さいころ、ポーン(?))
- ところで、「さいころ」では何を判定するんだろう……投げた感触ではなく「出目」だとしたら、トーテムテストの結果が絶対に信用できるということはないよな……
- アリアドネの作ったオフィスビルとコブの心の中のビルは似ている?
- イームズの夢をフィッシャーはどう信じていた? コブの嘘を皆はどこまで信じていた?
- 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
- 『惑星ソラリス』asin:B00006RTTR
- 『ラスト・タンゴ・イン・パリ』asin:B000V9H634
- フランシス・ベーコン
- サイトーの屋敷(城)の中で見た絵(ustでやってた絵とは違うと思う→この画像の右のほう)
- L.A.の自宅の廊下にも絵画が並んでいるが、あれは……?
- ビル・アケム橋
- フランシス・ベーコン
- 『パプリカ』
- ボルヘス「円環の廃墟」asin:4003279212
- 溺死? そこからのつながりの不自然さ
- けっきょくあそこはLIMBOなのか夢の第4層なのか
- サイトーはどれくらい待った?
- そこから先を死後の世界と考えたら…
- 何かを仮定しないと、コブの感情が読み取れない
- 末尾PSYCHE、PSYCHE的構造(という駄洒落)
- クレジットに GUITAR: Jonny Marr って出てたよ! (google: ザ・スミス (500)日のサマー)
- 検索したら演奏している動画がすぐに見つかった。 http://www.ustream.tv/recorded/8272851
これはDVDなんかでプロダクションノートが聞きたいな。映画館でもう一回くらい観ると思う。
補足
関連で、町山さんのロフトプラスワンの録画映像を見た。話があちこち飛んで、肝心のインセプションは「インセプションはシベリア超特急なんです!」で締められてしまったが……。
映画とは関係なく、「しろうとが感想を書くことの責任」について、思うところもあったので、暇があったらどこかにまとめたい。
補足2
こういうエヴァンゲリオンごっこは、作り手がどれくらい気合い入れて作ってるかというブランドの問題ではあるな。どうやら考えて作ってるっぽいから調べてみるか、という……。まぁそれでもいいじゃないですか。わからないものがわかって豊かになったような気がするんだから。ってか、エヴァごっこに見えるなら、あはは、そうかも知れませんね、って笑っておけばいいか。
補足3
ところで、上のメモには、「これは狙って作ってるだろうな」というものもあるし、完全に個人的な連想(あるいは人の連想で「なるほど」と思ったもの)もある。
上のようなことをネチネチ書くと、「謎解きお好きなんですね」と言われることがあるので、断っておくと、これは謎解きじゃない。謎解きだとしたら村上春樹とかデヴィッドリンチとか関係ない。しかし自分にとっては、なんかよーわからん水脈が流れているような気がする。そういうものが感じられたら、次からの自分の映画・小説経験が豊かになるために、フックを増やして網をひろげておくのです。いつか別の文脈で思い出すことがあるかも知れないし。
面白い映画に対しては、ときどきこういうことをあたまの中でやったりするけど、今後は機会があったらメモとして書き出していったほうがいいのかな、と思う。
「映画なんてその人それぞれの感じ方じゃないですか。おもしろかったか、つまらなかったか、でいいんですよ」とかきいたふうなことを言って、積極的無関心に逃げ込むのは、嫌いだ(私自身がそうなるべきではない)。この映画に関する町山さんの解説Ustを聴いて、私はあらためて、そう思った。