最近の再生(夕陽のガンマン, シン・シティ, スリ)

夕陽のガンマン(For A Few Dollars More, 1965, DVD)

モーティマー大佐こと、リー・ヴァン・クリーフの格好良さにつきる。なにその銃! そしてその構え! っていう。

古い映画は、その上に思いが堆積しているというだけで意味がある。

リボルバー・オセロットのモデルでもあるらしい。

セルジオ・レオーネ監督の、顔のアップや人物の配置なんかの撮り方の特徴が、少しわかってきた気がする。

72点。

シン・シティ(SIN CITY, 2005, DVD)

原作を読んでいれば楽しめるんでしょうか、という感じでした。

61点。(PEZにしてやる、というセリフの悪趣味さが3点くらい)

スリ(文雀, DVD)

話には聞いていたが、男達が序盤いきなり飯屋でニコニコイチャイチャをはじめて「こ、これがジョニー・トーのキャッキャウフフ感……!」と慄然とした。

4人組のスリグループが、美女に騙されて問いつめるが、その美女は金持ちに身受けされた状態にあり、そこで4人がひと肌脱いで活躍する、という話。

しかし、敵方は金持ちというだけでなぜそんな力をふるえるのか、女をつけている黒服の男達の仕事の意味は何なのか、金庫に入っているパスポートを奪いとるということにそんなに意味があるのか……など、なんとなくはわかるけれど、よくはわからない部分が多い。設定がフワフワしている。

深夜なんとなくテレビをつけたらやっている、ちょっと気の利いたドラマのような味わい。

映像は美しい。音楽も嫌いではない。おしゃれ、というか、粋というか。ラストのスローモーション・スリバトルはいい。

監督は「香港」を撮りたかった、と特典映像のインタビューでも答えていたし、実際そんな感じはする。香港の観光ガイドを読んだ後もう一度観たいかな。

64点。