冷たい雨に撃て、約束の銃弾を (復仇, 2009)
香港で4人組がイチャイチャしながら飯を食ったり……あれ、なんか同じ話を数日前観たような気がする……。
というわけで、先日DVDで観た「スリ」に続いて、ジョニー・トー監督の映画。
「スリ」で主人公だったサイモン・ヤム(=北野誠似)がマフィアのボス、他にも数日前DVDで見た顔(ラム・シュー=伊集院光似、ラム・カートン=渡部篤郎/南原清隆似)が出てきて、楽しい。
婿と孫を殺され、娘を半身不随にさせられた老いた男が、すべてをなげうって復讐を誓う。
どうなるのか……? と思って見ていたが、「殺し屋グループに復讐を頼む」あたりで歯車が噛み合って、ストーリーが流れ出した。
とはいえ、話はシンプル。こういう話はだいたい二進も三進もいかなくなって最後の一人まで殺し合うんだよ……と思っていると、そうなった。銃撃戦もそれぞれ工夫されているが、敵vs味方の殺し合いには変わりないので、見ているとだんだん飽きてくる。「この人の映画はシーンごとに楽しめばいいんだな」というつもりで観ていたので、大きくがっかりすることはなかった。
ストーリーがどこに転ぶかわからない緊張感と、中二感が入り交じった前半がいい。
「お前何者だ?」
「シェフさ」
「シェフだと? ぬかせッ……」
(ガバッ、ビュッ、バーン)
でたらめさに吹き出しそうになった。アホか!
69点。