リトル・ランボーズ

今年6本目。この数字は年トータルだと、ちょっと観られなかったときに再開しづらいので、月ごとにリセットしたほうがいいよな。というわけで今月の6本目。

info

監督 ガース・ジェニングス BlurFatboy Slimのミュージックビデオなどのキャリアのある監督とのこと
ウィル ビル・ミルナー -
リー ウィル・ポールター -
メアリ(ウィルの母) ジェシカ・スティーブンソン ショーン・オブ・ザ・デッド」「ブリジット・ジョーンズの日記

とりあえず、公式サイトは音を止めるボタンをわかりやすいところに置いてくれ。

内容

(tbd.)

感想

少年ふたりの行き場のなさが、ユーモアを交えて描かれていて、最後には泣けるシーンも用意されており、楽しめた。

キャストを書くのに公式サイトを見直したが、シーンを見ているだけで笑っちゃう、ほほえましさがいっぱいです。

でも、前半と後半でなんだかテーマがすり替わっちゃった感じがする。ラストでは、バラバラになってしまった友達や家族の心を映画によって「can you fix it?」とやってしまう。でも最初に抱えていたのは「壊れた関係」じゃなく、「孤独」じゃなかったのかな。主人公が孤独になってしまうのは、突き詰めると、無理な宗教を信じている家族のせいではないと思えるから、家族や友達が壊れて再生しても、根本的ところでは救われないんじゃないのだろうか。

最初に主人公がリーに助けられるシーンが印象的で、ページの隅に描いたパラパラマンガが動くという喜びの先にある孤独を描こうとしてるのかな、と思えて、ちょっと期待したのだった。さすがに考えすぎだったかも。

話の流れは、前半「主人公が不幸なのは家族が悪いわけ?」と思わせるところから「いや、そうじゃなくてもっと深いところにある孤独が」とはならない。後半、家族が信じている宗教をより強く背負った人物が出てきて、「え、お母さんは悪くなくて、このおじさん(を筆頭とする宗派の規律に凝り固まった人々)が悪いわけ?」と思わせ、その人物を排除することで「ばんざーい!」としてしまう。うーん、それでもかまわないけど……お母さんもおじさんもリーのお兄さんも、なぜ「そういうキャラ」なのか、よくわかんないままなんだよなぁ……。

思い込みで観ていたせいか、映画のストーリーと同じように、この映画自体が後半の「トモダチ」話に乗っ取られてしまった感じがした。

74点。

ノート

  • フランス人の男の子のバスのシーンはなんだ……と思っていたのだけど、感想を読んで得心。「この子も自分のコミュニティの中ではいじめられる側だったんだよ」ってことですね。