リミット

今月7本目。

Twitterはてなブックマークなんかで以前「おもしろそう…」とちょっと評判になっていた。

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リミット(Buried, 2010)

Cast/Staff Name Note
監督 ロドリゴ・コルテス -
ポール・コンロイ ライアン・レイノルズ アドベンチャーランドへようこそ」。スカーレット・ヨハンソンの元旦那とのこと。なんと…。

内容

目を覚ますと男は猿ぐつわを噛まされ、木箱の中に監禁され生き埋めにされていた。手元にあるのはライターとポケットボトルと胸に挿した鉛筆。男の必死の脱出が始まる。

とかそういう。

全篇その棺桶の中で話が展開。

感想

…という振りを聞いて「わ、ちょっと斬新、面白そう!」と思った人は、悪いこと云わないから観ないほうがいいです。「なんだようるせぇよクローズドサーキット映画とかもういいよ」と思った人がゾンビ映画とかと同じ箱のものとして観に行くような映画。面白かったけど。

90分間、ちゃんと最後まで見せるし、脱出サスペンスと思っていると、意外と社会派だったりする。(外の世界と早い段階で繋がらせてしまって、外を想像させるのをメインに据えるという手法は正解だと思った)

でも、わざわざお金を払って息苦しい思いをしに行かなくても、世の中には面白くてよくできた映画(主に洋画)はいっぱいあるのだから、それを観に行くといいです。

「面白そう! 私SAWとかCUBEとかesとか好きなんですよ」と言う人には、もうそんなん観なくていいから、今やってるソーシャル・ネットワークとか観に行くのをおすすめします。

あと、これより前に「羊たちの沈黙」を観てない人は、この映画で使われているネタをこの映画で消費するのはもったいない(「占星術殺人事件」より先に「金田一少年」読んじゃった…的な意味で)。「羊たちの沈黙」を観てから行ったほうがいいです。

61点。

ノート

  • 脚本のうまさは別になんもないけど、これは「アメリカ人の怖いもの」による煽り映画なんじゃないか。序盤息苦しい感じを味わわせて、生理的に映画に引き込んで、客が没入したところにイヤなものを食べさせる方針と理解した。
  • 「主人公の行動が穴だらけ」というのはもっともなのだけど、もとからそういうパズル的サスペンスとして撮ってなくて単に客に苦しい思いをさせるだけの映画なんじゃ、と思って観てたので、そんな妙でもなかった。(しかし蛇は……まぁ「蛇こわい」もあるのか)