ザ・タウン
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感想
これ面白いよ! ボストンの地元で悪事を働きながらぼんやり暮らす30代男にベン・アフレックがはまっている。ベン・アフレックというと「そしてラクダは丘をなんちゃら……」という「アルマゲドン」のイチャイチャシーンしか記憶になかった。この映画の感じでGTAIVのニコをやってもいいんじゃないか……いやGTAだったら相棒のジェレミー・レナーのほうが「ええ顔」だな。
FBIのひとまわり頭の切れる男(ジョン・ハム)も、銀行の支店長のヒロイン役(レベッカ・ホール)も、キャスティングがはまっている。特にそれらしい描写があるわけではないのに、顔と雰囲気で「こんな人」というのがわかる。ボストンの地元のろくでなしに囲まれた主人公にとっての、レベッカ・ホールの「いい女」っぷりが観ていて伝わってくる。
「身分違いの恋」だとか「刑務所エピソード」だとかにエネルギーを割くことなく、現金強奪に集中している。その強奪の話が、少しずつ形を変えて出てくるので、最後気がつくと、ただのチンピラの主人公にしっかり感情移入できてるし、ラストショットにも説得力があるように感じる。
79点。