5月に観た映画のまとめ

まだまとめてないのもあるけど、今月分。

1. トスカーナの贋作

この日記でつけてる点数(盛り上がれる点数、くらいの意味)だけだと、今月6位くらい。しかし、この不可解さ、もの悲しさ、寓意性は、心に引っかかり続け、全貌が不明なまま、まるで自分がそこに行ったかのような記憶を植え付ける。そんな気がするのなら、映画に倣って、それは真実なのだ。あの糸杉は……。

頑張って外堀を埋める甲斐のある映画だと思った。

2. ブラック・スワン

ザ・ファイターと二本立てスポ根映画で。

3. ザ・ファイター

精妙なバランスと着地。ボクシングの試合に没入して楽しませるためのお膳立てが素晴らしい。

4. SOMEWHERE

「この人またこんなの撮ってる」らしいけど、私は初めてだったので楽しめた。

5. エル・トポ

母親と獅子と暮らす、精妙無比な腕を持つでぶのガンマン、みたいな部分にかっこよさを感じられるJOJO脳、グラスホッパー脳の人におすすめ。でもこの映画は神様にされちゃった後半をちゃんと観るべきなんだろう。

6. ウッドストックがやってくる!

虚実のバランスがとれてるいい映画だと思った。トリップ映像はいままで観たなかで一番説得力があるかも(経験があるわけではなく、酔っぱらったときの感覚から類推)

7. ソウル・キッチン

なぜあの場所にこだわるのか? ……は、ハンブルグという街、ギリシャ系移民という背景を理解しないと難しそう。音楽はごきげん。

8. ホーリー・マウンテン

頑張って観たおれに点をあげたい。映画体験と登場人物の修行体験がシンクロして、さらに有名なラストで脱力するところまで一緒になれる。

9. イップ・マン 葉問

気がつくと一番下。私がカンフー映画のお約束を熟知していないせいで、見落としているいい場面がたくさんあるかも知れない。


今月も楽しめました。感想を読んだ人から「最近点数が甘いっすね」と言われるが、見方が変わったことに気づかないまま、前の尺度で点数をつけているのかも知れない。

今年の累計、35本。