キラー・インサイド・ミー

story

感想

革手袋をはめて女性の腹や顔をまじ殴りして半殺しにしたりするので、それをフィクションとして耐えられるなら。

曲が軽快でとぼけた味わいを出していてよい。起きていることをフィクションとして耐えられるなら。

ラストのヤケクソな追いかけっこは「アメリカン・サイコ」に通じるギャグセンスを感じる。死体が失禁した上でズコーって一回盛大にこけたりするから…。

Everything's under controlって言ってる語り手が一番ヤバい、というのが、このての映画の全体的なつっこみ所で、語り手のイカレ具合の匙加減で、没入できたりできなかったりする。適度な信用できなさが必要なのだと思う。この映画では、主人公と観客との微妙な距離感を出すことには成功してると思った。

77点。