議論についてメモ

今回の私みたいに、ただ書かれたものに「どうなんですかこれは」と噛みついた人がいる場合(というか、web日記やブログで対話する場合というのはだいたいそうでしょうが)、ほんとうに「議論」をしたいのであれば、当事者同士が「じゃぁここについて話をしましょう」「こういう言語で話をしましょう」という終了条件とルールに関する合意をしたのち話をすすめるべきです。

そうした手続きの後の一連のシーケンスの中であれば、そのルールを破ったということが「不誠実」という形容詞で表現されます。

で、そういうルールに関する合意というのはふつう前もって通告しないので、一般的な意味での「議論」というのは、web上で見ず知らずの人との間では成立しにくい。webにおける<議論>というのは、たいていは、何か言ってる人に、誰かが噛みついて、両者自分の場所に自分の思うところをテキストにしてモリモリ生産するというだけです。

そして、お互いが適応的に終了条件を見つけて、その終了条件を満たした気になるか、あるいは、何か言った気になるか何か発見した気になるか、あるいは飽きるかしたときに、<議論>は終了します。終了というかこれは自分の書いた日記のログとして自分の手元に残るのが確かな事実です。未来の自分にログを預託しているのであって、第三者にとって有益な議論になっているかどうかはよくわかりません。