禁止って命令するなって命令するな!(どかーん)
「指図をするな」「指図をするなって指図をするな!」
「厨房!」「厨って呼ぶほうが厨房だ!」
といういつものパターンなのかな。
「禁止!」「禁止言うな!」「禁止言うな言うな!」…の言い合いが続いている間はある種の均衡が保たれていると思うのであんまり興味が沸かない(話題になってる記事もほとんど読んでない)。
ま、解らない人は解らないまま「土足で人の家に…!」とか言うだろうし、淡々と指摘する人は指摘を続けるだろうし。
自分の立場としては、えー勿論、無断リンク禁止、というのはナンセンスだと思うし、「無断」と「リンク」を並べるのは造語技に近いという感覚を持っています。
無断リンクしたら突然ブチ切れられて訴えられたり、サービスプロバイダに文句言われたりして、自分の享受しているサービスが制限を受けたりしなければいいなーと、思います。
私が問題だと思うのは、その尻馬に乗って
「無断リンク禁止って言うからには、**で対策はしてるんだろうな?」
という、謎の条件を提示する人がいること(JSを貼って、.htaccessで、もろもろ)。
いや、それとこれとは全く関係ないから。
技術的に無知な人が可哀相じゃないか、という話ではない。「Xっていうからには、当然、Yはやってるんだろうな?」という、恣意的な結びつけを、なんでこの人は他人に強要できるのだろう、と思う。
当然ってあんたの頭の中でだけ当然であって、そんなの正論でもなんでもないんだから、もうちょっと、他の可能性もある、という程度のボリュームの声で喋ってくれんかな、くらいには、思う。
だって、そんなの何とでも言えるでしょう。
- 泥棒怖いっていうからには、当然、鍵はしてるんだろうな?
- 泥棒怖いっていうからには、当然、セコム入ってるんだろうな?
- 泥棒怖いっていうからには、当然、貴重品は貸金庫に預けてるんだろうな?
そして、どこからか一言でも「ノー」を引き出すと、「じゃぁ黙ってろよ」と詰め寄る。
これは、「はてなSNS」の時にも思った。「スクレイピングされるのが嫌っていうからには、当然日記はプライベートモードなんでしょうね?w」的な。なにそれ。その「当然」の根拠はなんですか。
今回の例で言うと
- なぜ、「無断リンク禁止」と言うことと、「ページにリンク避けスクリプトを貼る」ことが、交換条件として他人から示されなければならないのか*1
- てゆっか、そういう交換条件の提示をする人だって、本気で交換可能だと思ってないでしょ? 貼ったら貼ったで「またバカなものを貼って」って笑うだけでしょ?
ということを考えたわけです。…えーと、脳内の仮想「禁止論ヘイト論者」に向かって。