Z-ONE

乙一の長編を読んだのは初めて。角川ホラー文庫の短編で、限定された状況を書くのが巧いなぁと思っていたが、そういうのがこの人の資質なんだろうか。まぁその、話の展開や喚起される映像は「すごくよくできた火サス」って感じもするけど…*1

武者小路実篤はほぼライトノベルとして読んだ。野島アホすぎです。激しく痛いです読んでて。解説では大宮の「実はこうこうこうでオレはフェアさを保つためにこういう配慮をしたのだ」という心遣いを、人格が高潔だと誉めてあったが、このトシで読むと小説的に読ませるテクニックに見えてしまうのか、それほどピンと来ない。青春の読書とか言われてる本だが、若い女の子ってこういう本「アホか」と思いながら読むのじゃなかろうか。え、きょうび男もこんなピュアじゃないですかそうですか。

クイーンとカントはひきつづきだらだらと読み中。道徳の根拠って結局神によって保証されてるんじゃねぇかよ汚ねぇなぁーと思って流し読みしてたら「…ということではない」とか書いてある。え、違うの? ちゃんとタームの違いを気にしながら読まないとダメだな。

*1:うるうるしながら読んだことは秘密。